オフィス・ネーシャ 馬場広信の電子書籍
「映画人は語るシリーズ」


2021年4月28日 Apple Books 限定配信開始!


i-Phone, i-Pad の「プック」アプリ、Mac (Apple)アプリケーション内「ブック」から御利用いただけます。

映画批評家馬場広信が雑誌向けに行った取材を、対象者から配信許諾を受け未発表箇所も含めて書き起こした、ひと味違うインタヴュー記事、リリース開始!


赤字の書籍はリクエスト特典付き。詳細はこちら

第3回配信 2021年7月28日配信開始。


6.マチュー・カソヴィッツ 映画界にもの申す  『アサシンズ』を中心に(一九九八年)

既刊5冊、配信中。

  1. テレンス・スタンプは語る――『イギリスから来た男』を中心に(2000年)

  2. ポン・ジュノは語る――『殺人の追憶』をめぐって(2004年)

  3. ニコラ・フィリベールは語る――『ぼくの好きな先生』をめぐって(2003年)

  4. ロニー・ブローマンとエイアル・シヴァンは語る――『スペシャリスト―自覚なき殺戮者―』を契機に(2000年)

  5. 5.森?東(森崎東)は語る――松竹時代、そして『ニワトリはハダシだ』を中心に(2004年)

オフィス・ネーシャ 映画人は語るシリーズ6
マチュー・カソヴィッツ 映画界にもの申す  『アサシンズ』を中心に(一九九八年)



馬場 広信 著
2,800円(税込み)リクエスト特典対象商品 特典内容はこちら



1995年、パリ郊外貧しいエスニック・マイノリティの若者を、スラング満載口語フランス語と白黒映像で描いた『憎しみ』は、日本を除く世界中で熱狂をもって迎えられ、マチュー・カソヴィッツは一躍時代の寵児となった。続いて発表した、殺し屋の後継者探しを題材とした『アサシンズ』日本公開時に行った取材インタヴューを全文公開。前作に続き作品内容を論評しないジャーナリズムや、リュック・ベッソンを無視し既得権益保持に汲々とする映画批評界への非難、ひいては暴力描写に寛容な日本の検閲制度の糾弾と、当時の映画界に対するカソヴィッツの怒りが対話の全編を覆っている。その上で『アサシンズ』に敢えてショッキングな暴力を盛り込んだ狙い、冷戦崩壊以降に変容した戦争の実態、若年層の貧困と、『アサシンズ』の殺し屋ヴァグネルの台詞さながらに、カソヴィッツ自身が90年代末に抱いていた危機感を吐露する。やがて娯楽映画監督を経て、『裏切りの戦場 葬られた誓い』を最後に、長編映画を監督していないカソヴィッツの哲学を窺える発言もある。(特典対象商品)

サンプル、御購入はこちらから



目次:
はじめに――『憎しみ』より絶望に近い物語は袋小路だったのか?
映画の出来より作った人間が注目を浴びる不満
銃の残忍さを示すために必要だった無駄な殺人の描写
職業倫理の欠如した人間は殺し屋より危険だ
世代があまりに早く、細かく分断されている
ナチズムにこだわりすぎると現代の戦争の実相を見失う
若くもない貧しい男を苦しめる消費社会の幸福像
日本は暴力描写に寛容すぎないか
インタヴューを振り返って――なぜカソヴィッツは長編作品監督をやめたのか?



オフィス・ネーシャ 映画人は語るシリーズ1
テレンス・スタンプは語る――『イギリスから来た男』を中心に(2000年)
馬場 広信 著
初回配信お試し価格 550円(税込み)

イングランド出身の名優テレンス・スタンプの2000年来日時のインタビュー。ソダーバーグのスタイリッシュなアクション『イギリスから来た男』の演技プラン、過去の出演オファーを断って悔いが残っている作品、キャリアを振り返って起こった変化について率直に語る。エキセントリックなアイコン的俳優の素顔に触れることができる。

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目次:
はじめに――作品紹介と、七〇年代からの映画好きとして
ケン・ローチ作品で演じたこそ泥から組んだ演技プラン
復讐の果てに直面する自分の責任
極悪人も善人役もたくさん、でもミュージカルは……
テレンス・スタンプにとって最大の謎は自分
インタヴューを振り返って――イギリスから来た男にはぐらかされた


オフィス・ネーシャ 映画人は語るシリーズ2
ポン・ジュノは語る――『殺人の追憶』をめぐって(2004年)
馬場 広信著
1,500円(税込み)


韓国の映画監督ポン・ジュノが長編第2作『殺人の追憶』プロモーション時のインタヴュー。出世作となり日本でも熱狂を呼び起こした作品の「韓国らしさ」を出すための演出、撮影プラン、色彩設計の工夫、そして21世紀初頭のヒューマニズムについて語る。
後に『パラサイト 半地下の家族』でカンヌ国際映画祭パルムドール、アカデミー作品賞に輝いた監督が、当時ハリウッド映画をどう意識していたか知ることができる点でも興味深い資料となっている。

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目次:
はじめに――いつもの原稿料欲しさでインタヴューしたら……
若手監督の作品に大スターが出演できる背景
ハリウッドに対抗する韓国的なミステリを目指して
時代を表現する撮影プランの秘密
自分が信じていたものに裏切られる相似形
ひとを信じたいと思えなくなり始めていることがつらい
後記――十七年の年月がもたらした皮肉



オフィス・ネーシャ 映画人は語るシリーズ3
ニコラ・フィリベールは語る――『ぼくの好きな先生』をめぐって(2003年)

馬場 広信 著
2,800円(税込み)リクエスト特典対象商品 特典内容は
こちら


『かつて、ノルマンディーで』、『人生、ただいま修行中!』で知られるフランス記録映画界の重鎮、ニコラ・フィリベールのヒット作品『ぼくの好きな先生』プロモーション来日時インタヴュー。報道映像とドキュメンタリー映画の違い、フランスにおける学校教育をめぐる当時の議論、山村の小さな学校を撮影する進め方、編集段階での苦労を語る。
後日談として聴き手馬場が、ロペス先生が5年にわたり起こした訴訟の?末と記録映画の宿痾を論じている。

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目次:
はじめに――作品、監督紹介
フランス・ドキュメンタリー映画の伝統
「まるで映画のようだ!」という賛辞に当惑
学校教育は人間形成か?――フランスの議論
子どもの目線に立つカメラ
涙ぐむ少年を撮影できた裏話、カットするか苦悩
ナレーションは観客を誘導する
インタヴューを振り返って――ロペス先生の訴訟、そしてドキュメンタリーの作為とは?



オフィス・ネーシャ 映画人は語るシリーズ4
ロニー・ブローマンとエイアル・シヴァンは語る――『スペシャリスト―自覚なき殺戮者―』を契機に(2000年)
馬場 広信著
3,200円(税込み)リクエスト特典対象商品 特典内容は
こちら


ナチの戦犯アドルフ・アイヒマンがイスラエルで裁かれた記録映像をマテリアルとし、ハンナ・アーレント著『イェルサレムのアイヒマン』に導かれ完成させた記録映画『スペシャリスト―自覚なき殺戮者―』の監督エイアル・シヴァンと共同脚本家で国境なき医師団のメンバーであるロニー・ブローマンが、映画のプロモーションで来日した際のインタヴュー。
映画の製作意図については共著書『不服従を讃えて――「スペシャリスト」アイヒマンと現代』があるが、この会話では対ユダヤ人最終的解決に関するフランスの責任、国際軍事法廷の必要性と限界、ヴァイツゼッカーの「荒れ野の四十年」演説への疑問、六日戦争とイスラエルの教育、クロード・ランズマン『SHOAH-ショアー-』批判など、映画本編や著書にない話題を論じている。
文中にロバート・クレイマー監督のテレビ映画「ベルリン、90年10月」の紹介あり。

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目次:
はじめに――作品、監督紹介 インタヴューの目的
改めてアイヒマンとは何者か? (ブローマン/シヴァン)
専門家の時代と官僚制における個人の責任(ブローマン)
勝者による裁きは防衛権の保障でもある(ブローマン)
ヴァイツゼッカー演説に潜む危険性(ブローマン)
歴史解釈の論争と記憶の営みは別物である(シヴァン)
アイヒマン裁判はイスラエル国家にとって自己正当化の道具(シヴァン)
イスラエル批判は映画の目的ではない(ブローマン)
ロバート・クレイマー「ベルリン、90年10月」は情報過多である(シヴァン)
インタヴューを振り返って――一般化と個別性の狭間で、責任と向き合いつつ




オフィス・ネーシャ 映画人は語るシリーズ5
森?東(森崎東)は語る――松竹時代、そして『ニワトリはハダシだ』を中心に(2004年)

森?東(森崎東)、馬場 広信 著
2,800円(税込み)リクエスト特典対象商品 特典内容は
こちら



 松竹時代の「女シリーズ」、『生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言』など市井の人々を描く作品で知られ、2020年惜しまれつつ世を去った反骨の映画監督、森崎東に『ニワトリはハダシだ』公開時に行った取材のほぼ全文起こし。松竹時代に体験した撮影所生活とその後の監督活動に及ぼした影響、テレビのドキュメンタリー体験、映画初出演の俳優を演出する座組など、映画作りの哲学を窺える。また21世紀を迎え、製作現場に漂う希薄さと東海村JOC事故の共通点を指摘し、それを踏まえ2004年当時に映画を監督し続ける精神の根幹を語る。漠然とした抽象論と微細な具体例から、森崎東を突き動かしていた思いに触れることができる。(特典対象作品)

サンプル、御購入はこちらから



目次:
はじめに――掟破りの日本映画監督取材
松竹時代にできなかったこと――ヌーベルバーグに間に合わず
撮影所時代に素人の魅力を発見
独立プロやテレビ作品で活きた松竹の撮影所システム
映画は役者、監督は余裕
人間力が衰えてきた時代に追求するリアリティ
演出現場の希薄さは東海村臨界事故と地続き
現代を生きる若い女性にとって『ニワトリはハダシだ』の意義は
インタヴューを振り返って――感謝の念


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